Hidden Spheres/Primitive Needs (12")
Hidden SpheresがRhythm Sectionの看板アーティストであるのには理由があります。レーベルから3枚のEPをリリースし、独自のサウンドを確立、完全に”フロー状態”へと突入しているからです。Public Recordsでのレジデンシーを通じて、彼はあらゆるダンスフロアに最適なEPを作り上げ、初期のKerri ChandlerやRon Trentの影響を受けたデトロイト・ハウス・スタイルを完成させた。それは、頭を下げて両手を挙げるような瞬間を存分に楽しめる、正にフロアを熱狂させるサウンドです。
ダンスフロアの緊張感を巧みに操る5曲を収録したこのEPは、どれが特に際立っているかを選ぶのは難しい。”Come On, Yeh”は、ダビーなオルガン・コードのスタブ、パンチの効いた909ドラム、そして絶妙なボンゴ・ループで、ニュージャージー・ハウス・サウンドを彷彿とさ、”Don’t You Wanna”は、低音域を強調した重厚なスイング感溢れるグルーヴ、リサンプリングされたパッド、そして曲のタイトルにもなっている深みのある語り調のリフレインで、ハウスダンサー達を歓迎します。B面の幕開けを飾る”Get Down”は、紛れもないファットなベース、ムードのあるストリングス、そして象徴的なM1オルガンのベース・パッチ”Organ2”を多用したサウンドで、サブベースを揺らします。続く”I Feel Good”は、パトカーのサイレン音、808ドラム、渦巻くようなパッド音が織り交ぜられ、パーティーを盛り上げ続けるトップのチャイム・モチーフが特徴的な、見事なディープ・ハウス・チューンに仕上がっています。B面最後のトラック”You Don’t Know”は、少し落ち着いた雰囲気ながらも、クラシックなハウスのピアノ・コードと、一味違う最高のパーカッシブループで、絶妙な緊張感を保ち続けています。
Hidden Spheresは、純粋なハウスミュージックのルーツに立ち返り、クラシックなサウンドに忠実なEPをリリース、深みのあるスポークンワードのサンプリング、ダブ・サイレン絶妙な使いこなし、そして、どのクラブにとっても更に大規模な投資を行う理由となり得るグルーヴなど、個性豊かな楽曲で、素晴らしい作品に仕上がっています。