El Sabor De Nacho/Que Se Sepa (7")
プエルトリコ出身のNacho Sanabria(通称El Sabor De Nacho)による、灼熱のラテン・ソウル・ナンバー”PAN009”で、熱気を更に高めます。1973年に初リリースされた彼の”Que Se Sepa”は、Roberto Roenaのこの名曲に新たなエネルギーを吹き込んだバージョンです。情熱的なブラス、力強いパーカッション、そしてサルサの黄金時代を象徴するあの紛れもない自信に満ちた風格が、この楽曲を彩っています。
1929年、プエルトリコのカタノで生まれたNacho Sanabriaは、ボンバやプレナのリズムに囲まれて育ち、9歳という若さでステージで演奏していました。そして、1940年代後半にニューヨークへ移住した後、彼はラテンダンス界の中心的人物となり、”Sonora Boricua”や”Orquesta Panamericana”、そして後にRafael CortijoのCombo他、グループと共演。1960年代半ば、Sanabriaは自身のバンド、El Sabor De Nachoを結成。タイトなホーンアレンジ、切れ味鋭いパーカッション、そして彼ならではのカリスマ的な歌声で、独自のスタイルを確立しました。1970年代の彼のレコード作品、”Alma Primitiva”や”Salsa Caliente”等は、プエルトリコ・サルサの全盛期を象徴する傑作として今なお輝き続けています。
Sanabriaのバージョンは単なるカバーではなく、個性とスウィングに満ちた、彼独自のプエルトリコ風のアレンジが施されています。リズムセクションは力強く、土臭さを感じさせ、ホーンは力強く響き渡り、そして彼の歌声は、熟練のバンドリーダーならではの、自然で魅力的な魅力が溢れています。バリオ(プエルトリコの伝統的な住宅街)とダンスフロアの中間に位置する、正にラテン・ソウルの真髄とも言えるこの曲は、暖かい夜や、ディープなDJセットにぴったりです。
忘れ去られそうになっていた名盤を救い出し、現代の音楽シーンに合わせて愛情を込めて復元するPANORAMA Recordsは、希少かつ重要な音楽を新たな世代に届けるという使命を、これからも続けていきます。ディープ・ファンク、ジャズ、ワールド・グルーヴから、ラテン・ダンスフロアを熱狂させる楽曲まで、この45sシリーズは、今日でも新鮮な響きを保つ、見過ごされがちな名曲の数々に光を当てています。Gilles Peterson、Patrick Forge、Mr Bongo DJ達といったトレンドセッターから支持されているこのシリーズは、きっとあなたの腰と足を揺さぶることでしょう。