Gonno, DOTT, Rudoh, Sarayu/More Jugaar (12")
バンコクを拠点とする2つのレーベル、More RiceとJugaar Recordsが、共通の友人達を集結させた、フロア志向の刺激的なコンピレーション・アルバムをリリース。ピークタイムの盛り上がりから、アフターアワーの迷宮、そしてその間のあらゆるムードを彩るサウンド・トラックとなっています。
Jugaar Recordsの名を轟かせたRudohが”Madoh”でEPの幕を切ります。しなやかなグルーヴは、切り詰められたゴムのようなパーカッションとぼやけたボーカル・サンプルで、2000年代初頭のミニマルを彷彿とさせます。トラックが進むにつれ、重厚なブレイクとキャッチーなシンセラインが勢いを増し、ブレイク・ダウンはトリッピーな小休止のように展開します。そして、大胆でパンチの効いたドロップが、その心地よい夢を容赦なく打ち破ります。
続いて登場するのは、東京のレジェンド、Gonno。彼が披露するのは”Rad”という楽曲で、力強いキックとクラップのコンビネーションが炸裂する、重厚感あふれるトラックです。歪んだシンセサウンドに、時折差し込まれるアシッドな音色、そしてストロボのように点滅するシーケンスが絡み合う。その間ずっと、太くうねるようなベースラインが地を這うように響き渡り、曲全体を通して熱狂的なグルーヴを保ち続けています。