tanz music records

La Sapeは、ギタリスト兼プロデューサーのGodriguezが率いるGODTET三部作の第3作目にして最終作である”GODTET III”の新装盤を自信を持ってお届けします。2020年に最初にリリースされたGODTET IIIは、3年間の集中的な演奏、レコーディング、そして進化の集大成となりました。サンプル、作曲、そして事前に決められたキューを使わず、完全にオープンな即興で録音されたこのアルバムは、計略なしで演奏しながらも全幅の信頼を寄せて演奏する、バンドの深い調和を捉えています。その結果、大胆かつ瞑想的な、リアルタイムでアイデンティティを結晶化させていくグループのドキュメントが生まれました。GODTET Iが爆発的な出会い、IIがサンプルと生バンドの融合だとすれば、IIIは原点回帰と言えるでしょう。純粋な本能へと削ぎ落とされ、経験を通して洗練され、GODTETのサウンドがどのようなものになったのかを、これまでで最も明確に表現した作品です、少なくとも、その瞬間は。キューバのイファの伝統を受け継ぐ神父、オーストラリアで最も偉大なファンク・ミュージシャンの義理の息子、オーストラリアで最も重要な現代奏者とされるドラマー、ニュージーランド出身の表現力豊かなピアニスト等、様々な血筋を引く、オーストラリア音楽界の新世代で最も個性的な奏者達が参加しGodriguezの指揮の下、彼らは個々の能力の総和を超えた、より大きな何かを作り上げています。GODTETにとって、スタジオはステージの延長線上にあるのです。ライブで、即興的、ジャンルに囚われないサウンドです。アンビエントなサウンドスケープや賛美歌的なジャズから、渦巻くサイケデリックやビート主導の探求まで、GODTET III はプロジェクトの創設時代の幕を閉じると同時に、今後の方向性を示唆しています。