Soul Sugar/Blue House Rockin' (LP")
Blue House Rockin’は、ルーツ・レゲエ、ヴィンテージ・スタジオ機材、そして温かみのあるアナログ・サウンドへの共通の愛によって結ばれた2つのプロジェクト、Soul SugarとDub Shepherdsの他に類を見ないコラボレーションから生まれた作品です。アルバムは、Blue House StudioでChristophe “French kiss” Adamによって2日間に渡り、50年代と60年代のリボン・マイクとチューブ・マイク、ハモンド・オルガン、アップライト・ピアノ、フェンダー・ベースとギブソン・ギター、クラシック・アンプとプリアンプ、そしてドラム、シンセサイザー、パーカッションを用いてライブ・レコーディングされました。そして、セッションは24トラックのテープ・マシンに移され、最終的なミックスはDub Shepherdsが自身のBat Records Studioでアナログ・コンソールとハードウェア・ヴィンテージ・エフェクトを使い、昔ながらの手法で仕上げられました。
トラック・リストには、ディープ・カット、不朽の名曲、そしてオリジナル曲が並んでいます。Curtis Mayfieldの”Give Me Your Love”とAaron Frazerの”My God Has a Telephone”(Colemine Records)は、ヴィンテージとモダンを融合させた2つの珠玉のソウル・ジェムをレゲエ・スタイルにリメイクしたもので、どちらもリード・ヴォーカルにJolly Josephを起用し、ファルセットで素晴らしい歌声をを奏でています。彼は又、セッション中に即興で書き下ろされた、甘くメロウなラバーズ・ロック風オリジナル曲”Hold My Hand”でも輝きを放っています。
その他、UKシンガー、Shniece McMenaminのソウルフルな炎がヒップホップとレゲエを融合させ、Mary J. Blige”Family Affair”(Dr. Dreプロデュース)を、エネルギーとアティテュードに満ちた激しいヴァージョンに変貌させ盛り上げています。
”Disco Jack”、”Choice of Music”、”Drum Song”は、インストゥルメンタル楽曲で、いずれもジャマイカのオルガン界のレジェンド、Jackie Mittooがオリジナルを作曲したもので、Guillaume “Booker G” Metenierのハモンド奏法が前面に押し出されおり、オルガン、ギター、そして堅実なリズムセクションによる遊び心のあるやり取りは、渦巻くスプリング・リバーブ、ダブ・エコー、フィルター・スイープによって更に高められています。
アルバムの爆発的なタイトルトラック”Blue House Rock”は、セッションの最後に即興で作曲・録音され、The Metersがスタジオ・ワンでジャム・セッションをしているかのような、あるいはBeastie BoysのB面から失われたインストゥルメンタル曲を彷彿とさせられる、生々しく脂っこいなグルーヴが魅力的です。
”Blue House Rockin'”は、ソウルフルなルーツ・レゲエとファンクの鮮やかなブレンドで、アナログ・テープの深く埃っぽい音色に包まれ、喜びに満ちた本物のスタジオ体験を、ライブで捉え、大音量で演奏された作品です。