Practitioner/Portobello Innocent (12")
ベルリンに拠点を置くミステリアスで評価の高いインプリント、Isabellineのキュレーターであり、レーベル代表のPractitionerは、3作目となる”Portobello Innocent”で、自身のアーカイブ作品から選りすぐりの素晴らしいセレクションを披露します。
2016年から2024年にかけて録音されたこの5つの作品は、Practitionerの音圏を幅広く紹介しています。そして、このEPは機械に翻訳された人間の感情の壮大な範囲をカバーした内省的なクラブの反響で、まるで発掘されたロスト・テープのように感じられ、流行やトレンドに左右されることなく時代を超越し、謎めいたプロデューサーの独特なサウンドの未知の溝を、それぞれのコンポジションが徐々に深く掘り下げていきます。
Raisina - 、シャープなドラムマシンのリズムと、1960年代の北アフリカのラブソングのボーカルサンプルをフィーチャーしたヒプノティックなクラブトラックで、魅惑的で独創的な美しいオープニング。
Well-Behaved Boys - 脈動し、シャッフルするテクノ・ドラムを前面に押し出し、過ぎ去った時代、レイヴの歪んだ周波数が熱狂的なリズムと断片的な話し言葉と共に、過去と現在を揺らめきながら、聴こえたり消えたりします。
Form & Emblem - 爽快なアンビエントのインタールードで、EPのハードなエッジの中で、煌めくテクスチャーと重層的な雰囲気が瞑想的な小休止を与えてくれます。
Kala - 朧げで夢のようなこのトラックは、安定したハウス・ビートの下に彷徨うようなダブ・ベースラインが重なり、煌めくジャズ・コードと幽玄なテクスチャーが音圏を包み込み、揺らめく思い出と謎の余韻を呼び起こします。
Council - シャープなヴォーカル・カットと感染力のあるエネルギーを持った、容赦のない重低音テクノ・グルーバー。Councilはこれまでの集大成とも言える、無限に広がるヒプノティックで躍動的なアンダーグラウンド・ミュージックです。
”Portobello Innocent”では、Practitionerは思い出とリズム、古代と未来、人間と機械の間に魅惑的な空間を作り出し、彼の抽象的な世界を垣間見ることが出来る貴重な機会を与えてくれます。