tanz music records

ムード・チェンジャーとしては、この曲はベストの部類に入るだろう。昨年、スイスの雪山で開催されたシェイプス・フェスティバルでmicheとDJをしていた時、息を呑むような、しかし不吉なアルプスの空が突然、絵葉書のような瞬間になったのです。micheがStudio Rioによるビル・ウィザースの史上最高のクラシック”Lovely Day”のボサノバ・リメイクを披露すると、雲が切れ、二重の虹が架かった。そこから、ダンスフロアはギアをシフトし、誰も計画出来なかったような美しく自然発生的な瞬間に、フル・スイングの心地よい雰囲気に変化したのです。

Mr Bongoは、Studio Rioが2014年にリリースした”The Brazil Connection” から、ボッサ・チャンネリングのビル・ウィザースの見事な再解釈盤を自信を持ってお届けします。ドイツ人でグラミー賞を受賞したBermanブラザーズが指揮を執るこのプロジェクトは、ブラジル音楽への深い愛情から生まれました。”私達の目標は、有名アーティストの象徴的なパフォーマンスでブラジルの生きる喜びをもたらす事だった。もしこれらの名曲がリオデジャネイロのスタジオで、最高のブラジル人ミュージシャンやアレンジャーと共にレコーディングされていたら、どんなサウンドになっていただろう ? ”と、兄弟は振り返る。

ブラジルの生命力、音楽という鼓動を捉え、彼らは自分達のコンセプトに最も合うミュージシャンを探し始めました。2013年にリオに上陸した彼らは、偶然が重なって彼らのアイドル、Marcos ValleとRoberto Menescalを紹介され、2人とも参加を承諾したのです。Bermanブラザーズは、ブラジルで最も影響力のある作曲家の一人であるTom Jobimとレコーディングしたミュージシャンも探したかった。”Jobimがボサノヴァを定義する音楽を作ってから50年後、彼の有名なリズム・セクションのPaulo Bragaを含め、彼のサイドメンの多くがまだ現役である事が分かったのです。魔法みたいだった、全てが上手くいったのです。”

”Lovely Day”のオリジナルが、最もフィーリングが良く、精神を高揚させるアンセムの一つである事に疑いの余地はありません。この兄弟は、ブラジルで最も優れたミュージシャン達の助けを借り、Billのソウルに満ちたグルーヴを、陽光が降り注ぐボサノヴァのスライスへと再構築した。Billとソニーの許可を得て、彼らはオリジナルのマルチトラックにアクセスし、Billのヴォーカルを新しいアレンジに完璧に組み込む事が出来ました。

Pretinho da Serrinhaのカヴァキーニョが奏でる微笑みを誘うサンバ・フレーバーに、喜びを吹き込むホーンと弾むようなコントラバスが調和しています。そして、ガル・コスタ、ジルベルト・ジル、カエターノ・ヴェローゾ等と仕事をしたTorcuato Marinaoが参加し、アレンジャーとしてラインナップを完成させました。

夜の終わりの曲として、ムードを盛り上げる曲として、魂を温める曲として、これ以上のリメイクはありません。