Paolo Bata Bianconcini/Asapani (LP")
Asapaniという言葉は、La Scimmia Recordsコレクティブのパーカッショニストであり、Circolo Psiconauticoの創設メンバーで、ナポリのバンド Parbleu、Funkin' Machine、Nu GeneaのメンバーであるPaolo "Bata" Bianconciniの芸術用語の一部です。この古風な響きを持つ言葉は、アーティストの創作によるもので、自然の言葉であると同時に、”静寂に耳を傾けよ”、”平和に耳を傾けよ”、”内なる無に耳を傾けよ”っというイタリア語での頭字語でもある、単純な言葉以上の教戒です。
”Asapani”に収録されている音楽は、2022年から2023年の一部にかけて、Paolo “Bata” Bianconciniが、Circolo Psiconautico(ベースとシンセのパオロ・ペトレッラ、管楽器のピエトロ・サンタンジェロ、シンセのロベルト・ポルツィオ)と共に作曲、制作、時間の観察と、その断片をブロックして自分の物にし、別の形で共有する無限の可能性から形作られました。 その目的は、4 つの長いトラックが互いに溶け合い、単一の作品のように感じられる間、音の振動を通じてリスナーを自分自身の外に連れ出す事です。
このアルバムはいくつかのジャンルにまたがっているが、同時にそのスタイルはユニークです。スピリチュアルなジャズとプリミティブなセッティングが融合し、音のプリミティヴィズムを感じさせられる。聴き手は、暖炉を囲んで座っているミュージシャンたちの輪の中に映し出され、彼らの内部振動によって無限へと運ばれていく。自然界の4つの要素(水、火、土、空気)から出発した研究は、互いに融合し一体化する事で、私達に私たちの存在や奥深さを問いかけてくる。Bata自身が説明しているように、4つの基本要素から始めることで、5つ目の要素を常に探し続ける事が出来る。
Bataハウスが建つモンテ・タブルノ西側斜面のメリッツァーノという場所は、肉体的かつ精神的なBataの故郷であり、Circolo Psiconauticoが集う不思議な場所である。汚染と実験を通して、その瞬間のムードをとらえ、全ての人に語りかけるイメージと色を内側から投影する。本物のクラブのように、サイコノートが集まり、共に探求し、提案を生み出し、仲間同士で盛り上がるチャンスを与え合う。