Jay Tripwire/Gone Insane (12")
カナダ人アーティスト、Jay Tripwireは、Jamie ClarkeのEitherというレーベルから3曲入りのEP”Gone Insane”を2月にリリースした。カナダ、バンクーバーのJay Tripwireは、Steve Bug率いるPokerflat、D'Julz率いるBass Culture、Roger Gerressen率いるIrenic、そしてもちろん自身のWitching Hourなどから、2000年代の変わり目に遡ってリリースを重ね、ストリップバック・ハウスとテクノの世界で長く愛されてきたプロデューサーです。しかしここでは、彼がアイルランドのアーティスト、Jamie Clarkeのレーベル”Either”のメンバーに加わっている事が分かります。このレーベルは、レーベルのボス自身が数多くのリリースを提供し、Silverlining, Ryan Crosson, Barac等のリミックスをフィーチャーしています。タイトル曲”Gone Insane”はリリースの冒頭を飾る曲で、Tripwireの特徴である曇った雰囲気のスタイル、歯切れの良いドライヴ・リズム、硬質なベース、複雑にプログラムされたエフェクトが完璧にトーンを決めています。続く”Workhorse”は、うねるようなシンセのテクスチャー、グリッチされたベースのフラッター、クランチーな低音のドラムが印象的なミニマルの領域へと分岐し、そして”Still A Raver”がEPの最後を飾る。バウンシーでヒネリの効いたシンセのメロディー、ねじれたヴォーカルのつぶやき、脈打つサブウーファーが、重くシャッフルされた生々しいパーカッションに支えられています。