Cassie Kinoshi's Seed/Gratitude (LP") LTD

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商品コード 01922
販売価格(税込) 4,730 円
通常価格: 4,730 円
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アーティスト Cassie Kinoshi's Seed
タイトル 1 A1 Gratitude "i, ii, interlude i, Sun Through My Window, interlude ii, iv" (21:56)
2 B1 Smoke In The Sun (5:42)
レーベル International Anthem
試聴リンク BandCamp-1〜7

2023年3月、作曲家、編曲家、アルト・サックス奏者のCassie Kinoshiは、完売したロンドンのサウスバンク・センターの聴衆の前で、委嘱された組曲を初演しました。ターンテーブル奏者のNikNakとロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ(LCO)をフィーチャーした特別編成で大規模な合奏団となった、自身のフラッグシップseed.のために”gratitude(感謝)”を作曲しました。

UKジャズのフォロワーなら、Kinoshiはseed. (2019年にjazz re:freshedからリリースされ、マーキュリー賞にノミネートされたアルバム”Driftglass”を含む)、あるいはKokorokoの元メンバーとして知られている。しかし、彼女の作曲家としての経歴は、コンサートホール、コンテンポラリーダンス、映画、ビジュアル・アート、演劇のためのオーケストラ作品にも深く及んでおり、ロンドン・シンフォニエッタ、フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン交響楽団などの著名なコラボレーターとも共演しています。その経験の深さは、グルーヴ重視のモーダルなメランコリアから、アンセミックなブラスや弦楽器のテーマまで及び、彼女の大規模なアンサンブルのテクスチャーとダイナミクスの柔軟性は、このアルバム”gratitude”でも存分に発揮されています。 一聴して印象的で、何度も聴くとさらに味わい深くなるこの”gratitude”は、メアリー・ルー・ウィリアムス、オリバー・ネルソン、カーラ・ブレイといった伝説的なジャズ・アレンジャーの伝統を受け継いだフィルハーモニックな技巧を駆使して、現代のブラック・ロンドンの魂を表現しています。

Kinoshiはこれらのキーストーンの作編曲家と同様に、大編成のアンサンブルの力を駆使して、この作品でもニュアンス豊かな人間の感情を伝えています。”gratitudeは、私自身の癒しを導く手段として書かれたものです”と彼女は語る。”母が言うには、大小を問わず、感謝の気持ちを実践することに再び心を集中させるのに役立つ何かを1つを書き記す”感謝の本”を毎日付けているそうです。母が挙げた例は、最近庭に植えた花が咲いたことや、庭の木を飛び回る万華鏡のような蝶を見た事です。”

自然の美しさや日常生活の意味のある細部に焦点を当てた母親の影響を受け、Kinoshiは自身の精神的健康との関係に取り組み、それを作曲に注ぎ込むことに駆り立てられました。”一人でいる時間が長く、机に向かって書き続けていることが多かった”とKinoshiは語ります。”毎日午後3時になると、冬の太陽が窓の反対側に位置し、私の顔を直接照らします。 この作品を書くのは、私がこれまで耐えてきた中で最も困難な作業の一つでした。なぜなら、当時私は頭の中が真っ白だった為です。そしてこれが、一日の真ん中で、私にとても深い満足感をもたらしてくれる唯一の事だった、、、、当たり前だと思っていることに対して、意識的に感謝の気持ちを実践する初めての試みでした。”

”私のアーティストとしてのキャリアの現時点において、メンタルヘルスという見落とされがちなテーマと、自分自身のメンタルヘルスの理解と調整の両方に関して、健康的で前向きかつ内省的な実践を生み出すことが何を意味するのかを強調することが、私にとって最も重要です。”

作曲の過程を通じて、Kinoshiは自分の作曲がやがてseed.によって理解される、と知る機会に恵まれました。- 彼女が2016年に設立し、その才能を知り尽くしている奏者達によるアンサンブルです。”seed.のコンセプトは常に、私が深く尊敬し、敬愛し、一緒に時間を過ごすことを楽しんでいるミュージシャン達と共に、私にとって重要な主題を表現し、強調する事が出来る創造的な場を持つ事です。”とKinoshiは説明します。”本物の音を試す事が出来るこの環境は、私にとって非常に居心地が良い。何年もかけて、バンドメンバーが私の音楽を理解する事に慣れれば慣れるほど、そして私達が一緒に創造的な言語を開発すればする程、音楽がより誠実に聞こえる、という意味で進化してきました。” その音楽的、個人的な深い信頼が、新たなコラボレーター(今回はLCOとNikNak)によって増強され、作曲のためのパーフェクトな手段となりました。

Kinoshiとseed.、ターンテーブル奏者のNikNakと初めて会ったのは、2019年のマースデン・ジャズ・フェスティバルだった。政治的な話をしたり、ジョークを言い合ったりして過ごした後、クリエイティブな関係が築けることは明らかだった。”私は、個人的なレベルで意気投合出来るほど素晴らしいアーティストと仕事をすることが、常に最高の仕事につながると感じており、NikNakに会ってすぐに、彼らと仕事をしたいと思いました。”

LCOとのコラボレーションの発端について、Kinoshiは次のように語っています。”私はいつも、seed.をエレクトロニクスやオーケストラの要素と組み合わせたいと思っていました。バンドが多分野の作品を演奏する事を常に思い描いていたからです。私は以前からLCOのメンバーや、オーケストラのアレンジと即興演奏をより現代的なアーティストとうまく融合させる彼らのやり方を賞賛していました。サウスバンク・センター時代のLexy Morvaridiを通じてLCOを紹介されました。彼のサポート、クリエイティブな洞察力、そして信頼によって、私達はこのプロジェクトを実現する事が出来たのです。”こうしたコミュナルのつながりの美しさと調和に加え、関係者全員の深みと手際の良さがこのKinoshiの作曲の夢を実現させたのです。

21分33秒(注:Total Refreshment Centreで別録りされた、アルバムのB面-最終曲”Smoke in the Sun”は21分33秒に含まれていません)の自信に満ちた曲で、ストレートに心に訴えかけてくる”gratitude”は、ポスト・ミレニアル世代のUKジャズを、進化させ、感情に同調させ、創造的に野心的で、構成的に絶妙なフィルハーモニーで表現しています。
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