tanz music records

ベルリンのパーティー・シリーズ、レーベルAWAY Musicが、Move D & Pete Namlookの膨大なコラボレーション・カタログから象徴的なカットを再リリースする限定ヴァイナル・シリーズ”Reissued”第3弾。前年のシリーズ第1弾と第2弾に続く第3弾”Reissued 3”では、これまでCDでしか入手できなかった音源を再びフィーチャーしている。Move DとPete Namlookは、NamlookのカルトレーベルFax Recordsで、サイケデリックなシンセスケープ、ディープ・ハウス、テクノ、フューチャー・ジャズ、ダウンテンポを探求し、絡み合った26枚のアルバムを発表したエレクトロニック・ビジョナリーである。彼らの革新的で影響力のある作品は、今日もエレクトロニック・ミュージックのプロデューサーたちにインスピレーションを与え続けており、コラボレーションやエレクトロニック・ミュージックの境界を押し広げる意欲を示している。まずA面は、2006年のアルバム”Let the Circle Not Be Broken”に収録されている楽曲”Der Strahlender Verlierer”で、アトモスフェリックに始まり、オープン・フィルターとうねるようなシンセの領域へと繊細に展開する。内省的で受容的なこの曲は、持続する和音と奏でられるスティール弦楽器の揺らぎとともに、各パートの総和が徐々に平和な全体へと融和していく。そして、2001年のアルバム”Wired”からの”Hardwired Tangent”で、エッジの効いた不調和なトーンでA面を締めくくる。入念に調整されたリズムの緊張に吸収された人工的なテクスチャーが、うっすらと湧き上がる。シャッフルするジャズ・エレクトロニクス、ムーディーな中低音が全体に浮遊感を与えている。同じく2001年のアルバムから、B面の”Hardwired Hypotenuse + Asymptote”はシンセサイザーの旅だ。質感があり、擬似有機的で、衝動的に脈打つ。運動的なパーカッションが音の錬金術に構造を与えている。触覚的でありながら統合された構成要素は、リスナー(あるいはダンサー)に音楽への多くの入り口を提供している。これは芸術的であり、万華鏡のようでもあります。瞑想的でサイコアクティブなハウス・ミュージックについての論文です。”Reissued 3”はMove DとPete Namlookの革新的な精神と先駆的な仕事を証明するもので、このリミテッド・シリーズは、新旧ファン必携の1枚です ! オレンジ・カラー仕様の限定盤。