Andrew Ashong & Kaidi Tatham/Sankofa Season RMX 12
Mixmagの年間最優秀アルバム賞とResident Advisorの年間最優秀トラック賞を受賞し、広く賞賛されたAndrew Ashong & Kaidi Tatham”Sankofa Season”のリミックスEP。ジャンルと時代を融合させ、独自の道を切り開いたSankofa Seasonのリリース3周年を記念して、Kitto RecordsがUKを中心に活躍する気鋭アーティストにリミックスを依頼し実現したプロジェクト。
A1は、ダブステップシーンの先駆者としてその名を馳せているMala(マーラ)によるリミックス。複雑なパーカッションを主軸に、ずっしりと重いベースライン、パーカッシブなエレピ、ボイスサンプリング、這い上がってくるような低音のボーカルが絡むことで、どこか物々しい雰囲気を醸し出している。全体的にミニマルな印象でありながらも、随所に小気味良いアレンジが施された楽曲。A2は、UKオルタナティブロックの新たな境地を拓くアーティスト、Wu-Lu(ウー・ルー)が手がけたリミックスに、ラッパーのLex Amor(レックス・エイモア)がフィーチャリングで参加した楽曲。Wu-Luによる重厚なビートとダークなベースに、Lex Amor特有のポエトリーリーディングのようなシンギングラップが物憂げに絡む。B1は、伝説のDJ、Trevor Nelsonの愛娘Mali Larrington-Nelsonによるプロジェクト、Shy One(シャイ・ワン)によるリミックス。ジャジーでソウルフルなオリジナルを、Andrew Ashongの浮遊するボーカルを巧みに活用した漆黒のエクスペリメンタル・テクノ/ハウスに変容。B2は、ジャマイカの前衛プロダクションユニット、Equiknoxxの中心メンバーでもあるGavsborg(ギャヴブスボーグ)が手がけたリミックスに、Equiknoxx作品でもお馴染みのシンガー、Shanique Marie(シャニーク・マリー)がフィーチャリングで参加。オリジナルをソウルフルかつ研ぎ澄まされたニュージャマイカンサウンドで再構築した楽曲でEPを締めくくる。
UKジャズ、クロスオーバーシーンのレジェンド、Kaidi Tathamが構築したオリジナル楽曲にリスペクトを示しつつ、現行UKシーンを象徴するそれぞれのアーティストが、各々の角度で光を当て新たなコントラストを生み出した本作をぜひチェックしてください!