Fergus Sweetland/Life As A Duck (12")
”Life As A Duck”は、Fergus Sweetlandが主宰しているレーベル”Pressure Systems”の復活作で、同レーベル初のアナログ盤リリースとなります。このEPのタイトルは、人間の為に作られたこの世界を生き抜こうと奮闘しながら、自分自身を見つけ出していく過程で出会った、2羽のアヒルである友人同士の冗談に由来しています。アヒルというのは、神経発達多様者を別の言い方で表現したもので、あらゆるものに隣り合わせに存在しながら、この奇妙な惑星を理解しようとし、社会に受け入れられようとしながらも、同時に自分らしさを貫こうと決意している状態のことです。これらの楽曲は、Fergusが親しい友人から”余計なものを削ぎ落とせ”という課題を突きつけられたことを直接のきっかけとして制作されています。その試みは、脳を刺激するようなサウンド・デザインを可能な限り少ない要素に絞り込み、それらを機能的なクラブ・トラックに組み込むことで、”Tickle My Tism”はこの挑戦に応えています。Fergus特有の低音域は、緊張が高まるにつれて腰をくすぐり、緻密で滑らかなタッチで予期せぬサウンドスケープへと広がっていきます。”Trouble In The Bubble”は、ダークでありながらダブ調のロール感溢れるクラブ・トラックで、豊かなテクスチャとサウンドスケープに満ちています。Norbakによる”Trouble In The Bubble”のリミックスは、Portuguese Garage (PTG)バージョンとして更に要素を削ぎ落とし、このトラックのクラブ向けの色合いを強めています。EPの最後を飾るのは”Mind Easer”。この締めくくりのトラックは、人生に翻弄されて羽を乱してしまった仲間のアヒルの心を落ち着かせるために描かれており、その心地よい響きに身を委ねれば、音に溶け込み、心を落ち着かせることが出来ます。何故ならばこのトラックは”全ては上手くいく”と教えてくれるからです。Fergusの独特なサウンド・デザインは、ただ精一杯生きようとするアヒルの姿を描き、”少ないほど豊かである”というコンセプトを重要視した4曲の旅へとあなたを誘うでしょう、予想外の展開に期待して下さい。