Ella Thompson/Promise To Keep (7")
Mr Bongoは、モダン・ソウル界を代表するアーティストの一人が当レーベルに加わることを大変嬉しく思っています。メルボルンを拠点とするボーカリスト、ミュージシャン、ソングライターのElla Thompsonは、業界のトップ・クラスの人物達からその名を高く評価されています。彼女はHopestreetから2023年にリリースされたEP”Domino”と、2024年にリリースされたLP”Ripple On The Wing”という2つの傑作に加え、精力的なツアー活動や、豪華なサポートアクトやコラボレーションの数々を通じて、今後が注目されるアーティストとしての評価を築き上げています。
この新しい7インチEPでは、Ellaはナーム、メルボルンのソウルフルなDIYシーンを牽引するアーティスト達とコラボレーションを果たしてます。Surprise ChefやKarate Boogalooといったバンドのメンバーに加え、Temporary Blessings (College Of Knowledge)の Liam McGorryが共作および共同プロデューサーとしてEllaに加わり、メルボルンで定評のあるエンジニア、Henry Jenkinsもこの曲のプロデュースとレコーディングを担当しています。
クラシックとコンテンポラリーの世界を融合させたEllaのソングライティングは、感情と自身の経験に満ち溢れています。特定の時代に縛られない普遍的な感覚を持ち、リスナー心に深く響くサウンドを作り上げています。温かみがあり、洗練されていて、紛れもないEllaらしさが溢れています。その才能により、彼女はMark Ronsonとのツアーや、Jalen Ngonda, Lee Fields、Thee Sacred Soulsといった現代の偉大なアーティストのサポートアクトを務める等、音楽性を更に高めています。
”Promise To Keep”は、この7インチEPに収録されたEllaのニュー・マテリアルの第一章で、60年代中盤から後半のボーカル・グループを彷彿とさせる、抑えきれないほどアップビートでグルーヴ感溢れる楽曲です。とはいえ、その影響がElla独自の創造的な表現や明確な自己意識を圧倒することは決してありません。彼女はそこからインスピレーションを得ていますが、その色彩は紛れもなく彼女自身のものです。この曲は、私達を前進させ、勇気を与えてくれる流れに身を任せる物語を歌っています。それは、ビジョンによって形作られる行動へと導く自己への誓いで、たとえ道のりが遠くても、正しいと感じるものを追い求める心の引力を表現しています。
B面では、Ellaは全く異なるムードを見せています。”Change Of Heart”は、重厚で甘美なソウルバラードです。ドラマチックな展開で、Ellaのファルセット・ボーカルは最後のセクションで圧巻のクライマックスへと高まり、勝利を告げるホーンの響きが、手放すことの解放を告げます。歌詞は、時間の経過と無常、そして一瞬で逃げてしまったり、あるいは不思議な偶然で訪れてくる様子を綴っています。それは、勝利と悲しみというほろ苦いパラドックスで、あらゆるものにはその対極、不在と存在、無垢さと経験が共存しているということです。この曲は、重厚なプロダクションと、たっぷりなグルーヴでビートが際立つサウンドがベースで、Surprise Chefやシネマティック・ソウルのファンならきっと気に入るはずです。
Wayne Gordon (Daptone, Womack Sisters)がミックスを手掛けた”Promise To Keep”と”Change Of Heart”は、Ellaの今後の活躍を予感させる一端です。絶好調のこの素晴らしいアーティストが、今後リリースする新曲にも是非、注目して下さい。