Sa Pa/Girls On Tour EP (12")
Sa Paは、これまで彼の作品のコンセプトとは大きく異なる、よりダンスフロア志向の楽曲を専門に発表するレーベル”Dub Techno For Life”を立ち上げます。
このレーベル、ファースト・リリースとなるこのEP”Girls on Tour”は、Mokiraのクラシック”Manipulation Musik”を長尺10分間に及ぶクラブ向けにリワークした”Mokira Ultra Dub”で幕を開けます。元々は、Kontra Musikの2016年コンピレーション”Kontra X”の為に依頼されたアンビエント・バージョンと並行して制作されたものですが、このダンスフロア・ミックスは結局、これまでお蔵入りとなっていました。リリースされずに済むはずのない、あまりにも最高にカッコいいトラックが遂に、Andreas ‘Mokira’ Tillianderの了承を得て、Sa Paによる単独作品として世に出ることになりました。
”Waiting For You”は、FORUMを通じて生まれた、Sa Paとgiegling周辺のシーンとの繋がりを源流とする作品です。かつては親レーベルからの正式リリースが予定されていましたが、計画が頓挫した為、このトラックはアーカイブに埋もれてしまった楽曲です。Sa Paの作品としては珍しく、軽快で親しみやすいこのポップな曲は、2010年代半ばのドイツ・ハウス・ミュージックのコレクティブ・メモリーと共鳴するようにチューニングされ、本作のA面2曲目として収録されています。
B面の”Modular System”は、台北での雨の夜のレコーディングで、使われなくなったパッチや借り物の機材からChain Reactionの精神を汲み取ったもので深夜のワンテイク、モジュラー・ジャムを捉え、壊れかけながらも希望に満ちた”World Saving Banger”は、荒削りながらもIDM寄りの迫力でこのEPを締めくくり、Sa Paの新レーベル、そして”Girls On Tour EP”が、未来のダブ・テクノの理想が形になる場であることを示しています。