Susumu Yokota/Acid Mt. Fuji (3xLP")
トリプルゲートフォールド仕様、重量級180gヴァイナル。オリジナルLPをリマスター。未発表曲5曲をヴァイナル初収録 ! 詳細はトラックリストをご覧下さい !
”音楽の捉え方を根本から覆す、魅惑的な日本のアンビエント・テクノの傑作”、Electronic Beats
ジャンル:Techno, Acid, Ambient
Alex From Tokyoによる新規ライナーノーツ
7月26日、Susumu Yokotaの1994年の名作”Acid Mt. Fuji”が、オリジナル盤をリリースしたレーベルの30周年記念の一環として、、内容を拡充したデラックス盤として再発されます。日本のMusicmine(具体的にはそのエレクトロニック部門のサブ・レーベルであるSublime Records)は、1994年6月29日、Ken Ishiiの”Reference To Difference”と同時に、両レーベルの初の共同リリースとして本作をリリースしました。
”Acid Mt. Fuji”は、神秘的なアンビエント・アシッドと未来的なミニマル・テクノが見事に融合した魅惑的な作品で、リスナーをサイケデリックな巡礼の旅へと誘います。303、シンセサイザー、電子パーカッションが、リバーブやエコー、森のフィールドレコーディングと絡み合い、独特の香りを醸し出し、日本のニューエイジとミニマルなエレクトロニカを融合させた本作は、自由でオーガニック、そしてエネルギーに満ち溢れており、90年代初頭の西洋の音楽スタイルと彼の故郷のエッセンスを独自にブレンドしたサウンドを生み出しています。
Yokotaは当初、アンビエント・アルバムを制作する予定でしたが、”Acid Mt. Fuji”はローランドTB-303をフィーチャーしたコンセプト・アルバムへと発展し、彼は自宅でサンプラーと共にライブ録音を行い、実験的で革新的な作品を完成させました。
このアルバムは、18〜19世紀の著名な画家・葛飾北斎が描いた、通称”赤富士”として知られる赤い富士山の絵画からインスピレーションを得ています。1830年代に制作された北斎の名作”富嶽三十六景”シリーズの中の一作である”赤富士”は、夜明けの赤く染まる象徴的な聖なる山を描き、精神性と創造性を象徴しています。”Kinoko”や”Meijijingu”といった楽曲は、日本の民話、自然、神社をモチーフにし、リスナーをアルバムの精神的な深みへと誘います。
Yokota自身が葛飾北斎に敬意を表して描いたイラストがレコードジャケットを飾り、和(ハーモニー)を概念にインスピレーションを得たこの作品は、ミュージシャンとしてだけでなく、アーティスト、デザイナーとしても多才な彼の才能を際立たせています。
”Acid Mt. Fuji”は、1992年から1994年の僅か2年間で急速に発展した日本のレイヴ・カルチャーの確立を力強く証明した作品です。そして、このLPの息を呑むような独創性が高く評価されたことでYokotaは、急成長を遂げた日本のテクノ・シーンにおいて、中心人物の一人として頭角を現しました。
その後、彼は日本から世界のエレクトロニックシーンに登場した最も著名なアーティストの一人となり、日本のプロデューサーやDJの新たな波に影響を与え、日本のテクノ・ムーブメントの発展に大きく貢献しています。
Yokotaは孤高の存在で、絶え間のない音楽創作を通じて自らの人生を表現したアーティストでした。何か一味違うもの、、、神秘的で、心を癒やし、洗練された心地良さと、独特の日本らしさを兼ね備えたものを求める人々にとって、このレコードは富士山そのもののように象徴的な存在となっています。
この3枚組LPデラックス・エディションには、オリジナル・アルバムの11曲に加え、2016年発売の日本限定デラックス・エディションCDにのみ収録されていた、生々しくジャッキンなレア・チューン5曲が初めてアナログ盤に収録されています。
更に、デジタル限定のボーナストラックが2曲収録されています。その内の1曲は、1994年9月に開催されたSublime Recordsのレーベル発足パーティーで録音された、Susumu Yokotaによるライブパフォーマンス”Live at Shibuya Beam Hall”です。これは以前、前述の2016年発売の日本盤CDにのみ収録されていたもので、このイベントは”Sublime Records Presents New Style of Electronic Ambient Party”と題され、Susumu Yokota、Ken Ishii、Yoshihiro Sawasaki、Speedy J、DJ Wadaが出演しています。この10分間に及ぶ貴重なライブ録音では、Yokotaが2台のTB-303とドラムマシンを駆使し、ダイナミックでテンポの速いアシッド・ハウスのライブ・ジャムを披露しています。もう1つのデジタル限定ボーナストラックは、”H”の別バージョン、DATの掘り起こし作業中に最近発見されたものです。
ライナーノーツは、Yokotaの親友であり、90年代の東京のクラブシーンをインサイダーとして肌で体験したDJ、プロデューサーのAlex From Tokyoが執筆しています。彼のコンピレーション・アルバム”Japan Vibrations Vol. 1”は、その黄金期を捉えた作品で、Prism (Susumu Yokota)、Ryuichi Sakamoto、Haruomi Hosono、Yasuaki Shimizu、Quadra (Hiroshi Watanabe) 等の楽曲を収録しています。