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Mr Bongoによる昨夏の大ヒット45s。Studio Rioがブラジル風アレンジで、Bill Withers”Lovely Day”をリメイクした傑作の再発に続き、今回は彼らのもう一つの素晴らしいリメイク作品にスポットライトを当てます。グラミー賞受賞歴のあるドイツ人プロデューサー、Berman Brothersが企画、プロデュースを手がけ、Bill Withersのリメイク・ヴァージョンと同じオール・スターキャストを起用して、Marvin Gayeの名曲”Sexual Healing”に陽気なブラジルテイストを加えています。ポジティブなエネルギーに満ち溢れ、正に夜の締めくくりにぴったりの名曲と言えるこの曲は、どのような場面にも華を添えること間違いなしです。

Studio RioはChristian & Frank Berman、通称Berman Brothersのブラジル音楽への情熱から生まれたプロジェクトで、彼らのもしアメリカのソウルミュージックの名曲がリオデジャネイロで最高のブラジル人ミュージシャンによってレコーディングされていたら、どんなサウンドになるだろうかという彼らの疑問から始まりました。”このアイデアは、活気に満ちたリオデジャネイロの街で生まれました。街のメインカーニバルだけでなく、近所の数え切れないほどのブロックパーティーでは、サンバドラムの生演奏、色鮮やかな衣装、そして自由、音楽、文化表現が織りなす歓喜に満ちた熱気に包まれています。私達の目標は、この精神を捉え、Gayeの時代を超えたヒット曲に注ぎ込むことでした”とBerman Brothersは語ります。

2013年、リオデジャネイロに向かった兄弟は、ブラジルを代表するミュージシャン達、中でもブラジル音楽界に多大な影響を与えた作曲家、Tom Jobimに長年携わってきた多くのサイドマンを含めた精鋭チームを結成しました。アレンジは、DjavanやGilberto Gilとの仕事で知られるTorcuato Marianoが担当し、60年代から70年代にかけてのブラジルのサンバの名盤からインスピレーションを得て、この新たなリメイク・ヴァージョンを作り上げました。更に、Seu Jorge、Caetano Veloso、Lulu Santosといったアーティストとの共演で知られる、ブラジル屈指のサンバ・ミュージシャン、Pretinho da Serrinhaも参加し、彼の卓越したパーカッションとカヴァキーニョの演奏が、このリメイクに抗いがたい夏のエネルギーをもたらしています。

Sonyにこのアイデアを話したところ、マルチトラック・テープへのアクセスが許可され、Marvinのオリジナルのボーカル・テイクにブラジリアン・フレーバーを融合させた新たなバージョンを制作することが出来ました。”私達の目標は、Marvin Gayeのボーカル・パフォーマンスに合った、本格的なサンバ・サウンドを作り出すことでした。オリジナルを尊重しつつ、新鮮なものを作りたかったのです。まるでこのヴァージョンが最初からこの形で録音されていたかのように感じてもらえることを願っています。”

1982年にMarvin Gayeがリリースしたラヴソングの象徴”Sexual Healing”を兄弟は再構築し、喜びに溢れ、情熱的なサンバのリズムが心地よい美しい楽曲へと昇華させ、Marvinのソウルフルで崇高な歌声が、この軽やかで明るいリメイク・ヴァージョンでは、軽快なカヴァキーニョとクイーカのリズムに完璧に溶け込んでいます。そして、高揚感のあるホーンの響き、盛り上がるメロディー、そして心に響くハーモニーが、曲を恍惚としたクライマックスへと導きます。

この度、初めて45sでプレスされ、B面にはインストゥルメンタルを収録したこのシングルは、パーティーを盛り上げるのに最適で、皆を最高の気分で帰宅させる心地よい締めくくりとしてもぴったりな1枚です。