tanz music records

FedersenのAlt Dubは、5月に3作目のリリースを迎えます。VAに焦点を絞ったこの”Artist Series”は、cv313、Taction、Hidden Sequence、Fletcherらの楽曲をフィーチャーしています。

サンフランシスコを拠点としているFedersenと彼のインプリントAlt Dubは、ダブ・テクノの界隈の生々しく細々したもの、全てを提供する存在として知られ、新しいアーティストを紹介したり、シーンから高く評価されている人物をフィーチャーしたりしながら、ダブ・テクノの道標を持ち、支持しています。この新しいVAパッケージは、正にそれを推進するものとなっています。

その先頭に立つのは、デトロイトを拠点に活動するダブ・テクノの大御で、広く尊敬を集めるcv313による”Spectral Vector”。霞がかったフィールド・レコーディング、テクスチャー・ノイズ、変調するパーカッション、渦巻くダブ・エコーなど、9分間を通して微妙なニュアンスを持つ彼のシグネチャー・サウンドを聴かせてくれます。続く、シドニー出身のTactionは、水の滴る音、幽玄で広がりのあるパッド、脈打つサブウーファー、そして抑えられたパーカッションを巧みに用いた”Caesious”を披露。

Bサイドのオープニングを飾るのはHidden Sequenceの”Azteca”。スイングするオーガニックなパーカッション、泡立つようなエコー、リバーブのかかったスタブ・シーケンシング、そして共鳴するシンセのフラッターが、エネルギーを高めていく。そしてFletcherの”A Distant Place”。柔らかく夢のようなチャイム、煌めくシンセの音色、激しくスイングするリズム・セクション、そして繊細なニュアンスを持つ構成が織りなす8分半の旅路を描き、このEPを締めくくる。