tanz music records

Jezgroレーベルの首謀者であり、Ontalの片割れでもあるセルビアの強豪KATRANが、才能溢れる6SISSの意地悪なリミックスと共に、リズムを駆使したノイズ入りの巨大なインダストリアル・テクノ4曲を発表します。この綿密に作られたディストピア的なサウンドスケープは、あらゆるダンスフロアを消し去り、混沌の到来を告げるようにデザインされています。

これは危険な素材なので、取り扱いには注意して下さい。

アルバムは、不毛の氷の荒地に戦車のように轟く複雑なドラムパターンで点火される、と同時に呪術的な雰囲気が漂い、この先の旅に脅威的なトーンを与えます。次に、ロボットの悪夢への熱狂的な降下が続き、機械的なドラムの典礼が容赦ない緊張を織り成し、リスナーをポスト・ヒューマンな聴覚領域に没入させます。オデッセイが進むにつれ、破滅的なホーンと機械化されたドラムが融合し、破壊的で破滅的な周波数を放つ。そして、激しさがピークに達したかと思うと、不潔なアナログのサイン波が無名の中から湧き上がり、インダストリアル・テクノ・ミュージックの限界を押し広げます、ここで響くのは”消滅”という言葉です。

章を締めくくるのはベルギー最高のプロデューサーの一人、6SISSことPeter Adrienssensです。彼の超頭脳的なシンコペーションを駆使した不吉なリミックスが、リリースをカオスの別次元へと導きます。

このEPの”気の弱い人には向かない”は単なる婉曲表現ではなく、耳を傾けなければならない厳しい警告です。