Kojaque/Phantom Of The Afters (LP")
”Phantom Of The Afters”はアイルランドのラッパー、Kojaqueの3枚目のアルバムで、彼自身のSoft Boy Recordsからのリリースとなります。Kojaqueは”Deli Daydreams”と”Town's Dead”という画期的な2つのプロジェクトで、アイルランドのパスポートを保持しているバンドまたはソロ・ミュージシャンのベスト・アルバムに授与される毎年恒例の音楽賞、Choice Music Prizeに2度ノミネートされ、Radio 1、1xtra、6Musicのサポートを受け、Loyle CarnerとLana Del Reyをサポートし、アイルランド中のフェスティバルでヘッドライナーを務めました。そして、ラップの環境(アイルランド文化)を良い方向に変えました。この度のプロジェクトで、Biig Piig、Wiki、Charlotte Dos Santos、Gotts Street Park等とコラボレーションしています。このアルバムは、幼少期のトラウマ、憂鬱、悲しみ、愛といった曖昧な輪郭をたどりながら、中心人物であるJackie Dandelionの肉体的、感情的な旅路と、移民のアイデンティティ、ホームシック、文化的ステレオタイプ、そして最終的には自己との和解という大きな問題を織り交ぜている。Kojaqueは、これまで以上に範囲が広く、アプローチがより優しく親密な映画の世界を創造しました。このアルバムの象徴的なアートワークが捉えているのは、傷つきやすく、グロテスクでもある事を厭わない姿勢で、19世紀と20世紀のパンチ・マガジンの漫画に描かれた、偏見に満ちたアイルランド人風刺画を覆すものです。このオペラ座の怪人は、歪んだ仮面だけでなく、自分自身のマスクも外しているのが分かります。
このレコードは、より陰鬱な瞬間のひとつである”WHAT IF?”をフリップサイドに収録しています。この曲は不安と、人生や人間関係を前進させる上での恐怖が与える不自由な影響に対するソウルフルな頌歌です。”Cleoという彼女のプロジェクトを聴いて以来、Charlotte Dos Santosに夢中なんだ”と、コジャックは語ります。”彼女の声とサウンドは独特だ。彼女が気に入ってくれることを期待してトラックを送ったら、完璧に近いフックを送ってくれたんだ”。完全なインディペンデント・アーティストであるKojaqueの最新作には、Biig Piig、Charlotte Dos Santos、NYのラッパーWiki(A6、Johnny Mcenroeでフィーチャー)、Gotts Street Park(A4、Bambi)、さらにCalvin Valentine(Ryan Beaty)、Tony Seltzer(Eartheater, Freddie Gibbs)、Karma Kid(Hak Baker, Shygirl)といった豪華なゲストが参加している。
”Phantom Of The Afters”は、Kojaqueが世界中で道を切り開き続ける姿を見ることになるでしょう。彼は多才な芸術家としてだけでなく、その才能を発揮しています。まず最初に脚光を浴びたのは、ジャンルを超えたコンセプト・レコード”Deli Daydreams”、そのレコードはチョイス・ミュージック賞にノミネートされた初のミックステープとなったレコードです。又、DIYレーベルのヘッド(Boiler Roomのドキュメンタリーの題材となったSoft Boy Recordsの共同設立者)でも知られ、そしてヴィジュアル・アーティスト(Kojaqueはその映画制作で栄誉あるロイヤル・ハイバーニアン・アカデミー賞を受賞)でも活躍しています。世界中が腰を上げ、アイリッシュ・アートに久々の注目が集まる中でも、Kojaqueの創作活動はスリリングで妥協のないものだった。力作となったデビュー・アルバム”Town's Dead”では、高級住宅地化、男らしさ、メンタルヘルスから、大晦日に繰り広げられる険悪な三角関係まで、あらゆるものを検証し、マルチ・ハイフェネイトな姿勢でまとめています。再びChoice PrizeにノミネートされたKojaqueは、制限の多いローカル・ロックダウンを巡ったUK&ヨーロッパのヘッドライン・ツアーをソールドアウトさせ、アルバムはRadio 1、1xtra、6Musicなどでもサポートされ、Lana Del ReyやLoyle Carner(彼はKojaqueをhugoでもサンプリングしている)との共演も果たした。これまでの彼の画期的なプロジェクトによって、Kojaqueはラップの環境(そしてアイルランドの文化)を大きく変えた。そして、”Phantom Of The Afters”は彼の更に広がる活動の通過点で、大きな役割となるでしょう。